一般診療案内

充実した検査と治療機器

様々な皮膚のトラブル・お悩みにお応えします

花粉症などのアレレギー疾患にも対応しております。


診療内容

当院では、お子様からご年配の方まで、どんな皮膚トラブルでも安心して相談できるクリニックを目指しています。

皮膚科専門医として、一人ひとりの症状を丁寧に診察し、処方だけではなく、日々のスキンケアや生活習慣などについてもアドバイスさせていただきます。

皮膚の悪性腫瘍、自己免疫疾患や水疱症など特殊な病気の場合には東北大学病院や東北医科薬科大学附属病院、近隣の仙台赤十字病院や仙台市立病院と連携をとっております。少し気になる些細なことから、他院で診断や治療できなかった皮膚の症状まで、どんなことでもお気軽にご相談ください。

日常生活で遭遇する頻度の高い疾患を症状別に網羅しておりますので、痒み、うつる疾患、痛み、できもの、その他皮膚疾患等お困りの患者様の一助となれば幸いです。

症状から探す

かゆみでお困りの方

うつる病気でお困りの方

痛みでお困りの方

その他の疾患でお困りの方

各種検査

□アレルギー検査

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アレルギーの原因を特定しづらいときや、何かアレルギーがあるか全体的に調べたい方におすすめです。ダニ・ハウスダスト・花粉・動物上皮・カビ・食物など39項目を一度に調べることが可能です。費用は3割負担の方で約5,000円程度です。

RAST

限られた中から13項目まで選択できる検査です。費用は3割負担の方で約4,500円程度です。

13項目を超えて追加検査する場合はその分は自費となります。


 □血液検査(採血)

一般採血は当日に採血すると、2,3日後には結果が出ます。特殊採血は、1~2週間程度結果が出るまでお時間がかかることもあります。


□ダーモスコピー

ホクロや皮膚腫瘍などを観察するために用いる拡大鏡です。皮膚腫瘍以外の病変の観察にも有用です。検査は保険診療で行います。


□顕微鏡検査(直接鏡検)

病変部の皮膚の一部を顕微鏡を用いて観察することで、水虫や疥癬虫の有無を確認できます。診察時に迅速で検査を行い、その場で結果をご説明いたします。

 

□皮膚病理組織検査(皮膚生検)

局所麻酔を行い、皮膚を一部採取し、病理検査に提出します。主に皮膚腫瘍や難治性皮膚疾患に対して行います、

検査時間は510分程度です。結果が出るまで23週間程度かかります。

費用は3割負担の方で、約5,000円程度です(診察料、処方料は含まれていません)。

 

□パッチテスト

金属やかぶれやすい化学物質の試薬(鳥居薬品)やパッチテストパネル®(佐藤製薬)によるパッチテストを行います。

ご希望の方は化粧品やシャンプーなどでもパッチテストが可能です。背部などに試薬のついたシールを貼り、2日後・3日後・1週間後に判定します。

費用は3割負担の方で、約6,000円程度です

 

□感染症・抗体・血液型検査(自費診療)     料金はこちらから

当院では風疹、麻疹(はしか)、ムンプス(おたふくかぜ)、水痘(水ぼうそう)の抗体検査(免疫があるかどうかを調べる血液検査)を行っております。また、血液型(ABORh)検査も可能です。検査はすべて自費診療となります。食事の影響は受けませんので、いつでも検査可能です。

 

□ブライダルチェック(自費診療)        料金はこちらから

ブライダルチェックとは、これから妊娠・出産を考えている女性やそのパートナーの男性を対象とした検診です。当院では、母体や胎児に影響が出る可能性のある感染症がチェック可能な検査を実施しております。また、血液型(ABORh)検査も可能です。検査はすべて自費診療となります。食事の影響は受けませんので、いつでも検査可能です。

 

STI(性感染症)チェック(自費診療)     料金はこちらから

STI(性感染症)は、早期に発見することが大切です。放置すると不妊の原因になる場合もあります。感染について不安がある時は検査をおすすめします。STI検査は、症状がある場合には保険適用ができますが、症状がない場合は自費診療となります。

治療機器

Qスイッチルビーレーザー

シミ・あざ治療のゴールデンスタンダード機器です。太田母斑・異所性蒙古斑・外傷性刺青・扁平母斑は保険適応です。

炭酸ガスレーザー

イボやホクロを焼灼するレーザー治療器です。当院では炭酸ガスレーザー治療は自費診療になります。

アレキサンドライト・ヤグレーザー

シミや小ジワ、赤ら顔を治療するレーザー治療器です。アレキサンドライトレーザー・ヤグレーザーの治療は自費診療になります。

ナローバンドUVB

紫外線治療器です。乾癬、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症、白斑などに保険適応です。症状が広範囲の方や外用療法が効きにくい方におすすめです。

液体窒素治療器

液体窒素をスプレー状に噴出し、病変を冷凍凝固し治療します。ウイルス性イボや脂漏性角化症など良性皮膚腫瘍に保険適応です。

注射・点滴

じんま疹や花粉症、蜂窩織炎など内服療法でなかなか治らない方や症状を早く良くしたい方に行っております。所要時間は注射で12分、点滴は30分程度です。


アトピー性皮膚炎

当院は、アトピー性皮膚炎の診療に力を入れております。

〈アトピー性皮膚炎とは〉

かゆみのある湿疹を特徴的な分布で、慢性的に寛解・増悪を繰り返す疾患です。

(日本皮膚科学会診断基準) 


〈発症要因〉

①体質的要因:アトピー素因、皮膚バリア機能低下

②環境的要因:アレルギー症状の原因となるアレルゲンを有している(ダニ、ハウスダスト、カビ、動物の毛、食物など)、汗、乾燥、過労、ストレスなど

この2種類が重なった際に発症すると考えられています。 


〈症状〉

様々な症状を呈しますが、いずれも慢性に経過するのが特徴です。

小児では、湿潤型の湿疹を呈し、成人では乾燥型の湿疹、皮膚炎を呈します。 


〈検査〉

・アレルギー検査は即時型のIgE抗体を検査します。

IgG食物アレルギー検査により、従来の血液検査では見いだせなかった食物アレルギーを

発見し、アトピー性皮膚炎の増悪因子を取り除くことでコントロールしやすくします。


〈治療〉

・保湿によるスキンケアが重要です。

・外用療法は、皮膚炎に対し副腎皮質ホルモン軟膏(ステロイド軟膏)または免疫調節軟膏(プロトピック軟膏)を外用します。副腎皮質ホルモン軟膏にはさまざまな強さのものがあり、皮膚炎の程度や部位に応じて最適なものを選択します。当院では不必要なステロイド外用剤は使いませんが、メリットがデメリットを上回ると判断した場合は患者様に説明の上、処方しております。

・その他、補助療法として抗アレルギー薬や漢方薬の内服療法、紫外線療法も行っております。


〈当院でのアトピー性皮膚炎治療の特徴〉

・患者様お一人おひとりに合った治療のご提案

・しっかりした原因検索

・敏感肌・乾燥肌向けのスキンケア製品の充実


じんま疹

〈じんま疹とは〉

皮膚の肥満細胞から分泌される、さまざまなケミカルメディエーター(ヒスタミンなど)が毛細血管の透過性が亢進し、皮膚に浮腫が起こり、膨疹(蚊に刺されたような発疹)が全身にできる疾患です。

数日~2週間程度で治癒する急性蕁麻疹、1か月以上症状を繰り返す慢性蕁麻疹にわかれます。

 

〈原因・悪化因子〉

1)直接的誘因(主として外因性、一過性)

  1. 外来抗原
  2. 物理的刺激
  3. 発汗刺激
  4. 食物
    食物抗原、食品中のヒスタミン、仮性アレルゲン(豚肉、タケノコ、もち、香辛料など)、食品添加物(防腐剤、人工色素)、サリチル酸
  5. 薬剤
    抗原、造影剤、NSAIDs、防腐剤、コハク酸エステル、バンコマイシン(レッドマン症候群)等
  6. 運動

2)背景因子(主として内因性、持続性)

    1. 感作(特異的IgE
    2. 感染
    3. 疲労・ストレス
    4. 食物
      抗原以外の上記成分
    5. 薬剤
      アスピリン、その他のNSAIDs(食物依存性運動誘発アナフィラキシー)、アンジオテンシン転換酵素(ACE)阻害薬(血管性浮腫)等
    6. IgE または高親和性IgE 受容体に対する自己抗体
    7. 基礎疾患
      膠原病および類縁疾患(SLE、シェーグレン症候群等)、造血系疾患、遺伝的欠損等(血清C1-INH 活性が低下)血清病、その他の内臓病変等、日内変動(特発性の蕁麻疹は夕方~夜にかけて悪化しやすい)
    8.  

〈診断〉

病型の確定と原因の探索が重要です。

個々の患者様の症状にあわせて必要な検査を立案します。

 

〈治療〉

・原因・悪化因子の除去が重要です。

・薬物療法の基本は抗アレルギー薬内服になります。重症例では、ステロイド短期内服や注射を行うこともあります。

・その他、病型によっては漢方薬、ジアフェニルスルホン内服、抗ロイコトリエン内服が奏功する場合があります。当院では、ノイロトロピン注やレセルピン療法も取り入れております。

・アナフィラキシー反応と呼ばれる呼吸苦を伴う急激な反応を引き起こすことがあり、そのような患者様に対してはエピペン処方も行います。

 

〈当院でのじんま疹治療の特徴〉

・原因・悪化因子の検索

・基本治療から補助療法まで幅広い治療法の選択

・副作用の少ない漢方療法、ノイロトロピン注、レセルピン療法

 

脂漏性皮膚炎

〈脂漏性皮膚炎とは〉

皮脂の多い部位に起きる慢性の皮膚炎です。皮膚の常在菌であるマラセチアに対するアレルギー反応であることがわかっています。

症状は、フケとかゆみを伴った皮膚の赤みです。好発部位は、頭部、鼻や眉毛のあたり、耳の周辺、胸部、股部、わきの下などです。

 

〈悪化因子〉

  1. 精神的ストレス、過労、睡眠不足
  2. 皮脂の蓄積・貯留
  3. 乱れた食生活、刺激の強い食物
  4. 喫煙(タバコ)
  5. ホルモンバランスの乱れ
  6. 便秘

 

〈治療〉

・悪化因子の除去・回避、生活の改善が重要です。

・軽症の場合、抗真菌薬の外用のみで改善することもあります。

・中等症以上の場合、短期的にステロイド(副腎皮質ホルモン)外用薬の併用も行います。漢方薬やビタミン剤内服が効果があることもあります。

 

乾癬

〈乾癬とは〉

銀白色の鱗屑(皮膚の粉)をともない境界明瞭な盛り上がった紅斑が全身に出る慢性の皮膚疾患です。決してうつる病気ではなく、人には“感染”しません。

発疹は全身のどこにでも出ますが、こすれる部位に出やすいという特徴があります。

頭部や爪、下肢は治りにくく、QOL(生活の質)が下がりやすい部位とされています。

 

〈原因・発症因子〉

原因は、まだ完全にはわかっていません。

乾癬になりやすい遺伝的素因に、様々な環境因子(不規則な生活や食事、ストレス、肥満、感染症、特殊な薬剤など)が加わると発症すると言われています。

関節炎を起こす場合があります(約10人に1人程度の割合)。

 

〈診断・検査〉

その他の疾患と鑑別が難しい場合は、病理組織検査(皮膚生検)を行います。

関節炎が疑わしい場合は、整形外科やリウマチ科と連携して精査を行います。

 

〈治療〉

・外用療法・内服療法・光線療法・抗体療法の4つが主なもので、これらを症状にあわせ適宜、選択することになります。

・外用療法は、主に副腎皮質ホルモン(ステロイド)外用薬とビタミンD3外用薬、2つの合剤をお用います。ビタミンD3は皮膚の角化・炎症を抑制する効果があります。

・内服療法は、オテズラ、シクロスポリンなどがあり、発疹の面積が広い場合や関節炎に併用することがあります。

・光線療法は、ナローバンドUVB療法、PUVA療法などがあります。当院では、副作用の少ないナローバンドUVB療法を施行しております。

・抗体療法は、炎症を起こす因子であるTNF-α、IL17IL-23をターゲットとした注射薬による治療です。承認施設での治療導入が必要です。

 

〈当院の乾癬治療の特徴〉

・外用療法と内服療法の充実

・ナローバンドUVB療法の併用が可能

・他科や大学病院との連携によるしっかりしたサポート

 

かぶれ(接触皮膚炎)

〈かぶれ(接触皮膚炎)とは〉

・外的な影響で起こる皮膚炎で、刺激による一次刺激性とアレルギー性があります。

・一次刺激性接触皮膚炎:アレルギーは関係なく、誰でも起こりえます。洗剤や石けん、オイルなど刺激の強い物質で起こります。

・アレルギー性接触皮膚炎:ある物質を「異物」と体が認識して(感作)、それを排除するために、過剰に反応した結果、皮膚炎が生じます。一度感作が成立すると、接触により何度も皮膚炎を繰り返します。そのため、原因の検索が非常に重要です。

 

〈診断・検査〉

臨床だけでわかる典型例もありますが、疑わしい場合はパッチテストを推奨しております。
当院では通常のパッチテスト、金属パッチテストも施行できます。

パッチテスト

疑わしい物質を皮膚に貼付し、48時間後、72時間後、1週間後に皮膚の反応を見る検査です。48時間判定(2日後)までは入浴は避けていただきます。

 

〈治療〉

・原因の検索、除去が重要です。かぶれの原因となるものがわかれば、それだけで改善することもあります。

・早めに炎症を引かせたい場合はステロイド外用剤を湿疹の部分に塗布します。

・痒みに対しては、抗アレルギー薬内服を行います。


皮脂欠乏性湿疹

〈皮脂欠乏性湿疹とは〉

乾燥肌に伴う湿疹です。皮膚の乾燥により、バリア機能が低下し、外的な刺激やその他様々な因子によって湿疹が生じます。

赤ちゃんからお年寄りの方まで幅広い年齢層になりうる疾患です。

 

〈皮膚の保湿因子〉

1.皮脂
皮脂腺から分泌される脂(あぶら)のことです。汗などと混じりあって皮膚の表面をおおい(皮脂膜)、水分の蒸発を防ぎます。

2.角質細胞間脂質
表皮で作られ、角質細胞と角質細胞のすき間をうめている脂のことです。
角質細胞同士をくっつけるニカワの役割をするとともに、水分をサンドイッチ状にはさみ込み、逃がさないようにします。

3.天然保湿因子
角質層にある低分子のアミノ酸や塩類などのことです。 水分をつかまえて離さない性質を持っています。

 

〈治療〉

・基本的には保湿することが大切です。

・季節や部位などによって保湿剤を使い分けることをおすすめします。

・湿疹になっている部分には、症状に応じてステロイド外用を行います。

・当院では、セラミド配合の保湿ローション・クリームも取り扱っております(自費診療)。

 

水虫・爪水虫

〈水虫・爪水虫について〉

水虫とは、白癬菌というカビの一種が皮膚に感染して起こる病気です。

日本人の5人に1人が水虫、10人に1人が爪水虫という統計もあり、皮膚科では非常に多い疾患の一つです。

爪水虫は、しっかりと完治させることが必要で、爪水虫が残っていると、そこからまた白癬菌が周囲に供給され足水虫が再発する事になります。

 

〈症状・検査〉

【足白癬】

趾間型:指の間がジクジク湿って白くふやけている

小水疱型:水疱ができる、かゆみを伴う

角質増殖型:足の裏がカサカサして皮膚がめくれる

【爪白癬】

爪が白く濁っている、分厚くなっている、爪が脆い

 

頭や体に円形の赤いカサカサした皮疹を呈する頭部白癬や体部白癬もあります。

その場合、足白癬を合併していることが多く、足も診察させていただくことがあります。

 

検査

・皮膚の一部の皮を採取し、顕微鏡検査で菌がいるか確認します

・炎症が強かったり、二次感染を起こしている場合は、まずそちらの治療が落ち着いてから検査を行うことがあります。

・市販の水虫の薬や皮膚科で処方された水虫の薬を塗っていると菌がみつからないことがありますので水虫がいるかどうか確認したい方は1,2週間外用を中止した状態で受診してください。

 

〈治療〉

・抗真菌薬の外用療法と内服療法を行います。

・足白癬に対しては、主に外用療法を行います。湿疹や感染を起こしている場合は、まずその症状を抑えてから抗真菌薬外用を行います。抗真菌薬はかぶれやすいので注意が必要です。皮膚がきれいになり、かゆみなどの症状がなくなっても、最低3ヶ月以上は毎日塗り続けるようにしましょう。

・爪白癬に対しては、主に内服療法を行います。まだ爪が厚くなっていない場合は、クレナフィン爪外用液やルコナック爪外用液による外用療法で治療が可能なこともあります。

・内服薬は、ネイリン、イトリゾール、ラミシールがあります。

ネイリンは3ヶ月、イトリゾールはパルス療法として3ヶ月(3クール)、ラミシールは治癒するまで内服となります。1年間を治療期間とし、改善がなければ別の治療、もしくは再投与を行います。内服薬は肝臓や腎臓に負担を与える可能性があることから、定期的な血液検査が必要となります。また、妊娠中・授乳中の方は服用できません。

 

ウイルス性イボ(疣贅)

〈ウイルス性イボ(疣贅)について〉

ヒトパピローマウイルスが皮膚粘膜に感染して生じる良性腫瘍です。

臨床像は、尋常性疣贅、ミルメシア、扁平疣贅、尖圭コンジローマなどに分類されます。

 

〈当院のウイスル性イボ治療の特徴・取り組み〉

・当院では、ウイルス性イボ治療には特に力を入れております。

・基本的に1-2週間に1回の間隔で、イボが消えたのを確認するまで治療を繰り返します

・大学病院や基幹病院で行われているほぼ全ての治療を当院では施行できますので、他院で治らないイボもお気軽にご相談ください。

・下記の治療法から患者様の症状に合った適切な治療をご提案します。

1.液体窒素凍結療法

   液体窒素で皮膚を凍らせることによりイボの細胞を破壊する治療です。痛みを生じますが、ウイルス性イボ治療の第一選択です。水ぶくれになった場合は早めの受診をお願いします。

2.モノクロロ酢酸

皮膚を腐食する強い酸で、イボを溶かして治療します。痛みは液体窒素より少ないためお子様にも使用できます。

3.サリチル酸

軟膏やスピール膏を使用し、角質を柔らかくしてイボを削ります。

4.ビタミンD3軟膏

   免疫を賦活化させる効果があります。密閉して外用することで効果が出ます。

5.ベセルナクリーム

   尖圭コンジローマ、日光角化症の治療薬です。皮膚の薄い部位のイボに対して効果があります。

6.ヨクイニン内服

  ハトムギからつくられる漢方薬。ウイルスに対する免疫力を高める効果があります。

7.チガソン内服

   ビタミンAの内服薬です。表皮のターンオーバーを早めイボを排出させる治療法で、液体窒素と併用するとより効果的です。催奇形性の報告がある、副作用をしっかり理解した上での治療が必要です。妊娠中、授乳中、妊娠予定の方は服用できません。女性の方は少なくとも2年、男性の方は少なくとも6ヶ月避妊が必要です。

8.イボ剥ぎ法

   局所麻酔後、イボを剥ぎ取ります。再発率が他の治療より低く、保険適応です。

9.炭酸ガスレーザー照射法(自費診療)          料金はこちらから

   局所麻酔をした後に、レーザーで組織を蒸散します。照射した部位は潰瘍になるため、治療後上皮化するまで、軟膏処置が必要になります(およそ2~3週間程度)。

10.ロングパルスYAGレーザー照射法(自費診療)      料金はこちらから

   局所麻酔をした後に、レーザーを数回照射します。イボの血管にレーザーが反応し、照射部位は水疱、かさぶたになります。2~4週間の間隔で数回繰り返します。

11.ブレオマイシン局注(自費診療)             料金はこちらから

   イボに直接ブレオマイシン(抗がん剤)を注入します。強い痛みを伴います。注射部位が潰瘍、壊死することがあります。

 

疥癬

〈疥癬とは〉

ダニの一種であるヒゼンダニが皮膚の角層に寄生して起こる病気で、ヒトからヒトへうつります。疥癬には、通常疥癬と角化型疥癬の2つのタイプがあります。

 

 

通常疥癬

(普通に見られる疥癬)

角化型疥癬

ヒゼンダニの数

数十匹以下

100万~200

病気に対する抵抗力

正常

低下している

他人へうつす力

弱い

強い

主な症状

赤いブツブツ

疥癬トンネル

厚いフケが重なったような状態

かゆみ

強い

不定

症状が出る部位

首から下

全身

鑑別疾患

アトピー性皮膚炎

皮脂欠乏性湿疹

虫刺症

乾癬

悪性リンパ腫

爪白癬

 

〈診断・検査〉

・疥癬トンネルや外陰部のしこり(結節)が臨床症状として特徴です。

・症状のある部位の皮膚を一部採取し、顕微鏡検査やダーモスコピー検査を行い、虫体・虫卵が確認できれば診断は確定します。ただし、皮膚科専門医でも、疥癬虫を見つけることは難しく、検出率は1060%といわれています。

 

〈治療〉

・主にストロメクトール内服(1回または2回)、もしくはスミスリンローション外用を行います。その他、かゆみを抑える抗アレルギー薬内服を用います。

12週間間隔で診察を行い、2回連続して疥癬虫が検出されず、疥癬トンネルの新生がない場合を治癒とします。

・ただし、治癒後も反応性のかゆみや丘疹が持続することがあります。

・再発することもあり、注意深いフォローアップが必要です。


ウイルス性発疹症

〈ウイルス性発疹症について〉

麻疹(はしか)、風疹、水痘(水ぼうそう)、手足口病、伝染性紅斑(りんご病)などがあります。

 

当院では、麻疹(はしか)、風疹、水痘(水ぼうそう)、ムンプス(おたふくかぜ)、の抗体検査、およびワクチン接種を行っております(自費診療)。症状のある方は、保険適応になる場合もあります。        料金はこちらから

 

〈麻疹(はしか)〉

麻疹ウイルスによって起こる感染症で、ヒトからヒトへ空気感染します。感染力は極めて強く、麻疹の免疫がない集団に1人の発症者がいたとすると、1214人の人が感染するとされています(インフルエンザでは12)

潜伏期間は1012日間、感染期間は発症12日前から解熱後3日までです。

咳、鼻汁、目やにとともに発熱がみられ、34日後に一度解熱しますが、すぐにまた発熱し顔面から発疹が出現し下方へ拡大します。

発疹出現後34日で解熱し、発疹は色素沈着となり消失します。

発疹出現直前に頬粘膜に白い斑点であるコプリック斑がみられることが特徴です。

 

〈風疹〉

風疹ウイルスの飛沫感染で、潜伏期間は23週間です。

感染期間は発疹出現の数日前から発疹消失までです。

発疹、リンパ節腫脹、発熱がみられます。

 

〈水痘(水ぼうそう)〉

水痘帯状疱疹ウイルスの空気感染、接触感染で、潜伏期間は23週間です。

感染期間は発症12日前からすべての発疹が痂皮化するまでの約1週間です。

発疹は紅斑、水疱、痂皮の順に23日で急速に出現、進行し、各段階の発疹が混在します。

治療は、アシクロビルなどの抗ヘルペスウイルス薬内服と亜鉛華軟膏塗布を行います。

 

〈手足口病〉

コクサッキーウイルスA1610型、エンテロウイルス71の飛沫感染、経口感染、接触感染で、夏季に流行し、7月にピークを迎えます。

潜伏期間は36日間で、口の中の粘膜や手のひら、足の裏、足の甲などに水疱性の発疹が現れて、13日間発熱することがあります。水疱は、かさぶたにならずに治る場合が多く、1週間程度でなくなります。また、12ヶ月後に手足の爪がはがれることがありますが、大事にはいたらずすぐに新しい爪が生えてきます。

 

 

〈伝染性紅斑(りんご病)〉

ヒトパルボウイルスB-19の飛沫感染で、感染力は強いですが、不顕性感染(症状が出ない)もあります。

潜伏期間は718日で、感染期間は感染後約1週間から10日間、紅斑が出た時点では感染力はみられません。

頬部の紅斑に続いて四肢に網状の紅斑が出現します。成人では、多くの場合、非特異的な発疹を呈します。妊婦さんの感染では流産の危険性があり、注意が必要です。

 

ヘルペス

〈ヘルペス(単純ヘルペス)について〉

初感染と再感染、再発(初感染後、体に潜んでいたウイルスが、再活性化して症状が現れる場合をいいます)により、皮膚や粘膜に小水疱やびらんを主体とする病変が生じます。

初感染は、多くの場合無症状ですが、ときに発熱など全身症状を生じることもあります。

再発は、発熱、紫外線、歯科治療などの刺激やストレスなどによる細胞性免疫の低下により症状が出現します。

 

〈治療〉

・原則的には、抗ヘルペス薬(アシクロビル、バラシクロビル)内服を行います。

・軽症の場合、抗ヘルペス薬(アシクロビル、ビダラビン)の外用を行うことがありますが、近年米国のFDAで、市販薬として抗ウイルス薬外用薬の使用に対し、耐性ウイルスの出現を増加させるおそれがあるとして警告を発しております。

・重症例や免疫不全の方は、抗ヘルペス薬(アシクロビル、ビダラビン)の点滴静注を行いますので、基幹病院や大学病院へ紹介させていただきます。

・細菌の二次感染を伴うことがあるので抗菌薬の内服または外用を行うこともあります。

 

〈再発性単純ヘルペスの治療〉

再発を繰り返す患者様のために、あらかじめ薬剤を処方し、症状が出現している期間に服用していただくことが可能になりました。

ファムビル11000mgを2回投与します。

・初回服用は、初期症状(患部の違和感、灼熱感、そう痒等)出現後6時間以内に服用する。

・2回目は、初回服用後12時間後(許容範囲として6~18時間後)に服用する。

・妊娠又は妊娠している可能性がある場合には、服用しないでください。

 

STI(性感染症)

STI(性感染症)について〉

梅毒、クラミジア、ヘルペス、B型肝炎ウイスル(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、カンジダ、淋菌、トリコモナス、マイコプラズマ、ウレアプラズマなどによる感染症があります。精液や頸管粘液、唾液などを介して感染します。

 

〈初期症状〉

梅毒

感染後1030日で感染部位に硬いしこり。後に潰瘍化し、そけい部(大腿のつけね)のリンパ節が腫脹する。いずれの発疹も痛くも痒くもない。

淋病

感染27日頃男性は排尿時に痛みをともない、膿状の白い分泌物が出る。女性は膿性のおりものがでるが、約半数は自覚症状がない。バルトリン腺炎を起こすことがある。

非淋菌性尿道炎

淋菌以外の原因で起きる尿道炎すべてを含む、総称的表現。尿道炎とは主に感染2週間後、尿道から分泌物やうみが出て、排尿時に痛みや不快感をともなう。クラミジア・マイコプラズマ・膣トリコモナス・カンジタ等によって引き起こされる。性器クラミジア感染症では、感染後13週間で男性では軽い排尿痛と粘液性、漿液性の分泌物がでる。女性では、帯下の増加、不正出血、下腹部痛、性交痛がありときに急性腹症をおこす。女性の半数は自覚症状がない。

性器ヘルペス

感染後27日後に陰部にかゆみや違和感のある水疱が出現。破れて痛みのあるびらんや浅い潰瘍になる。発熱、リンパ節腫脹を伴う。

HIV

感染後2週~2カ月後発熱、関節痛、リンパ節腫脹などインフルエンザ様の症状が出現し、口腔内や性器に潰瘍が生じ、全身に紅斑が出現する。

B型肝炎

感染後、多くは49週で倦怠感、食欲不振などが起き、蕁麻疹様の紅斑が現れることがあり、引き続いて黄疸症状が現れる。

性器カンジダ症

男性では尿道炎か亀頭・包皮に紅い丘疹、白色のうみがあらわれる。女性は外陰部にそう痒や白色、粥状のおりものがみられる。

膣トリコモナス症

男性では尿道炎症状を起こすが一般に無症状。女性では感染後6カ月以内に悪臭の強いあわ状のおりものと陰部びらん・かゆみがあらわれる。

 

〈検査〉

症状がある場合は、保険診療で検査を行います。

血液、または尿、おりもの、咽頭ぬぐい液などを用いて検査します。

無症状で、スクリーニングのための検査をご希望の場合は自費診療となります。

料金はこちらから

 

〈治療〉

各疾患ごとに抗菌薬内服もしくは抗ウイルス薬を用いて治療を行います。

婦人科領域、血液内科領域の場合は、基幹病院へご紹介いたします。


帯状疱疹

〈帯状疱疹とは〉

身体の左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状にあらわれる病気です。

痛みや発疹の範囲は皮膚の感覚神経の支配領域に一致した部位にみられます。

 

〈原因〉

    はじめて水痘・帯状疱疹ウイルスに感染したときは、水ぼうそうとして発症します。

    水ぼうそうが治ったあとも、ウイルスは体内の神経節に潜んでいます。

    加齢やストレス、過労などが引き金となってウイルスに対する免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に到達し、帯状疱疹として発症します。

 

〈合併症・後遺症〉

・発熱、頭痛がみられることがあります。

・顔面の帯状疱疹の場合、角膜炎や結膜炎を起こすことがあります。まれに耳鳴り、難聴、顔面神経麻痺などを生じる場合があります(ハント症候群)。

・神経痛には、急性期痛と帯状疱疹後神経痛があります。急性期痛は1ヶ月以内には治まります。帯状疱疹後神経痛の程度は、人によって様々で、軽度ですぐに治る方から、数年持続する方までいます。

 

〈治療〉

・治療は、抗ヘルペス薬内服を行います。

※抗ヘルペス薬の飲み薬は、効果があらわれるまでに2日程度かかります。

服用してすぐに効果があらわれないからといって、服用量を増やしたり、途中でやめたりしないで、指示通りに服用してください。

・神経痛に対しては、鎮静薬やリリカ、タリージェ、漢方薬などで痛みのコントロールを行います。

・痛みが非常に強い場合は、ペインクリニックを紹介し、早期から治療介入をしてもらうことで後遺症の遷延化を防ぐことができます。

 

〈発症予防・ワクチンについて〉

・当院では、50歳以上の方に、帯状疱疹予防目的で、水痘・帯状疱疹ワクチンの接種がで

きます(自費診療です。料金はこちらから)。

・国内での水痘・帯状疱疹ワクチンの予防効果についての明確なデータはありませんが、

 海外のデータから、約10年程度といわれています。このことから、現時点では、10年おきに追加接種をするのが望ましいと考えます。

 

やけど(熱傷)

〈やけど(熱傷)について〉

I度熱傷

表皮までの障害。赤み、浮腫が主体で、数日で消退し、痕は残らない。

II度熱傷

真皮までの障害。びらん、水疱が形成され、痕が残る可能性が高い。

III度熱傷

皮下までの障害。皮膚が白色壊死した状態で、デブリードマン、植皮が必要なことがある。

低温熱傷

比較的低い温度でも持続的に加熱されること起こるやけど。見た目よりやけどの深さが深くことが多く、注意が必要。

 

〈応急処置〉

・すぐに冷やす(やけどした部位を冷却する)ことが最も大切です。

水道水などで15-30分間冷却するのが良いです。指先や脚のやけどのような場合は1時間くらい冷却することが症状を軽くします。冷やすことでやけどの進行を止め、痛みも押さえることができます。

・患部を冷やしながら出来るだけ早く皮膚科医の診察を受けることが早くやけどを治して傷痕を最低限にすることにつながります。自分の判断で油薬などをつけてしまうとその後の治療に差し障りがでてしまうこともあるので、やけどをした部位には医師の診察治療を受けるまで自分の判断で軟膏や油など一切つけないようにして下さい。

 

〈当院での治療・取り組み〉

・受傷直後はクーリング、初日は炎症を抑えるためにステロイド外用を併用します。

・その後は湿潤環境を維持するためシンプルに閉鎖療法、もしくは創傷治癒を促します。

・創部の状態に応じて、創傷治癒を促進させるフィブラストスプレーや軟膏、抗菌薬などを併用します。

 

〈傷痕・瘢痕の対応〉

・当院では、肥厚性瘢痕に対して、シリコンジェル(ケロコート)を用いた治療を行っております(自費診療)。1本3,500円。

・炎症後色素沈着の予防・治療に対しては、希望に応じて、ハイドロキノンやルミキシルなどを処方することも可能です(自費診療)。      料金はこちらから

 

うおのめ・タコ(鶏眼・胼胝)

〈うおのめ・タコ(鶏眼・胼胝)とは〉

うおのめは、通常大人の足にできる、直径5mm程の硬い皮膚病変で、歩行時に激しい痛みを伴うのが特徴です。一定部位に繰り返し刺激が加わり、角質が厚く芯のようになり、芯が神経を圧迫して痛みを生じます。

 

タコは、皮膚の一部が慢性の刺激を受けて厚くなりますが、うおのめと異なり、刺激を受けた部位全体の皮膚が少し黄色味を帯びて盛り上がり、痛みの無いことが多いです。

タコは足底以外にも、生活習慣により、身体の様々な部位に生じます(座りダコ、子供の吸いダコ、ペンダコなど)。

タコに痛みや赤みを伴う場合は、細菌感染を起こしている可能性がありますので早めに皮膚科を受診して下さい。特に糖尿病の患者様では重症化し易いので注意が必要です。

 

〈治療〉

うおのめの場合、中心部の芯の部分をメスやハサミなどで切除します。

スピール膏を貼ってきていただき、角質を軟らかくした後に処置を行います。

イボの治療と同様に冷凍凝固療法や炭酸ガスレーザーが有効なことがあります。

タコの場合、硬くなった角質を軟膏などで軟らかくしたり、スピール膏やメスなどを用い

て適宜除去します。

・歩行異常や骨の異常の可能性がある場合は、整形外科的診察や治療が必要です。

 

〈日常生活の注意点〉

これらの疾患は治療だけでなく、生活習慣でも注意が必要です。

・うおのめやタコの原因である「同部位への慢性刺激」は、不適切な靴や、生活習慣など

が原因で生じるため、このような原因をみつけて、可能な限り除去することが最も重要です。

・当院では、インソールやフットケアについて、S-foot様と連携をして、サポート体制を整えております。               

 公式ホームページはこちらから

S-foot、こちら→http://s-foot.hukushiryokou.com/

 

蜂窩織炎

〈蜂窩織炎とは〉

皮膚の下の皮下脂肪を中心とした細菌感染です。

表皮に感染した場合は伝染性膿痂疹(とびひ)、真皮の場合は丹毒(主に溶連菌感染)と

呼ばれ、蜂窩織炎と区別されます。

また、指趾先端に生じたものはひょう疽(ひょうそ)といいます。

 

〈原因〉

原因となる菌は、黄色ブドウ球菌や溶連菌の2種類が一般的です。これらの菌は生活環境に生息する菌で、いたるところに存在しています。

皮膚への侵入の理由としては、下記のことが挙げられます。

    虫刺されや擦り傷などの外的な損傷

    アトピー性皮膚炎などバリア機能の低下

    とびひや水虫などの感染が元になる

 

〈治療〉

・安静、患肢の挙上が必要です。

・抗菌薬内服・点滴による治療を行います。

・炎症が重度の場合は、入院適応となり、基幹病院へ紹介いたします。

 

巻き爪・陥入爪

〈巻き爪・陥入爪について〉

巻き爪は、先的的なものと靴、水虫、外反母趾、長期臥床の影響などから爪が両側縁に向って深く弯曲した状態です。

陥入爪は、爪甲の側縁部分が皮膚にくい込み、浮腫や炎症のため痛みを生じた状態です。

巻き爪と陥入爪は合併して起ることもあります。

 

〈適切な爪のケア〉

・爪は切りすぎず,丸く角を落とさないことが重要なポイントです。

・爪の角は引っかからない程度にやすりで整えます。

・陥入爪の症状次第では角を切ることもありますが,普段の爪切りでは避けるべきです。

 

〈治療〉

・当院ではテーピング法や巻き爪用クリップを用いて加療を行っております。

・フェノール法や手術適応の方は、お近くの治療対応可能な病院を紹介させていただいております。

 

褥瘡・皮膚潰瘍

〈褥瘡・皮膚潰瘍について

褥瘡とは、寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、傷ができてしまうことです。一般的に「床ずれ」ともいわれています。


皮膚潰瘍とは、皮膚や粘膜が様々な原因で傷害され、それが進行することによっておこる組織の欠損です。これは小さな傷から発生し、知らず知らずの間に治りにくい皮膚潰瘍になってしまいます。傷を作らない予防や早い段階での傷の治療が重要ですが、生じてしまった皮膚潰瘍には重点的治療が必要になります。

 

〈治療〉

・基本的には創部の湿潤環境を維持できるような治療を行います。

・ただし、汚染されている感染創に関しては、一度傷を清潔にしてから湿潤療法に移行する必要があります。感染創には、抗菌薬外用を行い、周囲に炎症が波及している場合は、抗菌薬の点滴、内服も併用します。

・傷の状態が良くない場合は、デブリードマンにより、悪い組織を除去します。

・創部に使用する軟膏は、創部の状態によって異なるため、皮膚科医が診察し、その状態に適したものを選択します。

 

〈予防〉

寝たきり状態の方では、基本的な点として、体圧分散寝具を使うことが推奨されています。可能な限り2時間おきの体位変換が良いとされていますが、実際には大変な作業で、その方の栄養状態や皮膚の状態を確認しながら、実行可能な体位変換計画を立案していきます。

車椅子の方では、20分おきのプッシュアップが推奨されています。

・低栄養は皮膚を脆弱にし、創傷治癒も遅らせるため、栄養管理は重要です。管理栄養士 

 の訪問サービスなどを活用するとよいでしょ。

・在宅ケアでは、訪問看護や訪問介護など福祉制度を利用し、療養者・家族の労力・経済的負担の軽減を図ることが重要です。当院では、訪問介護事業者や施設と連携しながら、総合的なケアを努めております。


ニキビ(尋常性ざ瘡)

〈ニキビ(尋常性ざ瘡)について〉

ニキビ(尋常性ざ瘡)は、毛包や皮脂腺の閉塞および炎症の結果として、面疱(コメド)、丘疹、膿疱などが生じる病気です。

好発部位は、顔面で、それ以外に胸や背中、お尻などに生じます。

好発年齢は、思春期をピークし、それ以降は徐々に減少します。女性の場合は、しばしば中年すぎまで見られます。

 

〈原因〉

    皮脂腺からの過剰な皮脂の分泌。主に性ホルモンなどの働きが影響。

    毛穴出口部の異常角化(毛穴のつまり)。主に性ホルモンやアクネ菌が影響。

    毛穴の中でニキビ菌(主にアクネ菌)が増殖すること。

 

〈治療(保険診療)〉

・毛穴のつまりを改善する薬剤の外用療法

アダパレン(ディフェリンゲル®、エピデュオゲル®

過酸化ベンゾイル(ベピオゲル®、デュアック配合ゲル®、エピデュオゲル®

・ニキビ菌を抑える抗菌薬の外用・内服療法

・漢方薬、ビタミン剤の内服

 

〈治療(自費診療)〉

当院では、保険治療を主体としていますが、保険診療で効果が感じられない方には自費診療の併用もおすすめしています。

ケミカルピーリング

・サリチル酸マクロゴール

・マッサージピール(PRX-T33

イオン導入

・ビタミンC誘導体

・グリシルグリシン

外用薬

・トレチノインクリーム

・高濃度ビタミンCローション

AZAクリア(アゼライン酸配合クリーム)

内服薬

・ロアキュタン(イソトレチノイン)

・スピロノラクトン(男性ホルモン抑制剤)

点滴・注射

・ビタミンB2

・ビタミンB6

・ビタミンC

・トランサミン

・グルタチオン

レーザー治療

・レーザーフェイシャル

・レーザーシャワー

・赤ら顔レーザー(YAGレーザー)

・フラクショナルCO2レーザー

プラセンタ療法

・ピュラプラセンタD.R.

・メルスモンカプセル

・プラセンタ注射(ラエンネック)


 

ロアキュタン(イソトレチノイン)             料金はこちらから

皮膚のターンオーバーを早め、皮脂腺からの皮脂の分泌を抑え、細菌を減らして炎症を抑え、

毛穴のつまりを開く内服薬です。

(右側 写真2)

 

禁忌

・妊娠中、授乳中、妊娠予定の方。

・女性は15歳未満、男性は18歳未満の方。

・成長期で身長が伸びている方は使用できません。

 

注意事項

女性の方は必ず次の正常な月経が始まって2、3日目を過ぎるのを待ってから服用を開始してください。

投与期間中および投与終了後、女性は6か月間、男性は1か月間妊娠を必ず回避してください。

・服用中および最終服用後6ヵ月間は献血をしないようにしてください。

・効果が現れるまで、最初の数週間は逆に症状が悪化する可能性がございますが、これは作用している証ですので、心配する必要はありません。

・飲み忘れてしまった場合は、次の服用時間になってから通常の量を服用してください。服用 し忘れた分があっても、2回分以上を一度に服用しないでください。

・服用中は日焼けしやすくなるため、日焼け止め外用、長時間に渡る紫外線または日光照射を避けてください。

・副作用として、肝機能障害や筋骨格筋症状などを認める場合があり、定期的な血液検査が必要です。

 

スピロノラクトン(男性ホルモン抑制剤)          料金はこちらから

スピロノラクトンとは、本来は高血圧の治療に用いられる利尿作用のある薬です。

また男性ホルモンを抑制する作用があることから、ニキビの治療に効果的といわれています。

その効果は一般的に非常に高く、中止後にリバウンドが起きにくいと言われています。

 

禁忌

・高齢者、妊娠中・授乳中の方、小児

・無尿または急性腎不全の方

・高カリウム血症の方

・アジゾン病の方

・タクロリムス、テプレレノンまたはミトタン投与中の方

 

注意事項

・利尿作用があるため、夜間休息が特に必要な方は夜間の排尿を避けるため,午前中に服用してください。

・電解質異常(高カリウム血症,低ナトリウム血症,代謝性アシドーシス等)

また電解質異常に伴い,不整脈,全身倦怠感,脱力等があらわれることがあります。

・長期間服用した患者(男女とも)に乳癌が発生したとする症例報告があります。

副作用として、肝機能障害や腎機能障害などを認める場合があり、定期的な血液検査が必要です。

 

円形脱毛症

〈円形脱毛症について〉

突然、コインのように円形に脱毛が生じる病気で、単発型、多発型、全頭型(頭全体の脱毛)、汎発型(全身の脱毛)、蛇行型(頭髪の生え際の帯状脱毛)と5つの病型にわかれます。

合併症として、甲状腺疾患(8%)、尋常性白斑(4%)、SLE、関節リウマチなどの自己免疫性疾患を認めることがあり、場合によって血液検査を行うことがあります。


〈原因〉

はっきりとした原因はわかっておりません。

疲労や感染症など肉体的、精神的ストレスが引き金になるとされていますが実際には明らかな誘因がないことも多く、毛包組織に対する自己免疫疾患と考えられています。


〈当院での円形脱毛症治療の特徴・取り組み〉

患者様の年齢及び脱毛面積、タイプに応じて適切な治療を選択します。

SADBE療法(局所免疫療法)

日本皮膚科学会円形脱毛症ガイドラインで、S2以上(脱毛巣が頭全体の25%以上)の多発型、全頭型、汎発型の症例に、年齢を問わず第一選択として行うよう推奨されています。

かぶれを引き起こす物質を塗る円形脱毛症の治療法です。

かぶれによって引き起こされる種々の反応が毛に対する自己免疫機序を抑制すると考えられています。

治療の流れ

STEP① 感作

脱毛部もしくは上腕の一部にSADBEを塗布したテープを貼付して感作させます。

48時間後にテープをはがします。

1週間後、感作部分が、赤く、かゆみが出現していれば感作成立です。

かゆみが強い場合は、ステロイド外用を行います。水疱形成、色素沈着を伴う場合があります。

 

STEP② 治療濃度決め

感作後より1~2週間の間隔でSADBEを外用します。

     外用後、軽度のかゆみが2,3日持続する濃度まで調節していきます。

     ※洗髪は外用の1012時間後に行ってください。

 

STEP③ 発毛治療

     発毛が認められるまで、2週間に1回の間隔でSADBEを外用します。

 

STEP④ 維持療法

         発毛が認められてからは、34週間に1回の間隔でSADBEを外用継続します。

注意事項

SADBE療法は綿棒で行いますが、液だれで脱毛部位以外がかぶれる場合があります。

SADBE濃度をアップするに伴い、まれにひどくかぶれる場合があります。重度のかぶれ、じんま疹、リンパ節腫脹、顔面腫脹、色素沈着、色素脱失等が生じた場合は、抗アレルギー薬内服やステロイド外用の治療を行いますので、速やかに医師に相談してください。

アトピー性皮膚炎の方は、まれに皮膚症状が悪化することがあります。

 

光線療法(ナローバンドUVB

脱毛部にナローバンドUVBを照射します。Tリンパ球のアポトーシス誘導やサイトカイン抑制などの皮膚局所免疫低下の効果が示唆されています。すべての病型に対して行える治療です。

 

液体窒素療法

脱毛部に液体窒素をスプレー状に当てます。軽い痛みがありますが、簡便で、かつ効果的な治療です。1~2週間に1回のペースで行います。

 

ケナコルト(ステロイド)局注

脱毛部にステロイドの注射を打ちます。

1ヶ月に1回のペースで行います。発毛が認められたら終了します。

副作用として、皮膚の萎縮、血管拡張、陥凹に注意が必要です。

 

ステロイド外用

ストロング~ストロンゲストクラスのステロイド外用を行います。

海外のガイドラインでは、軽症から中等症の脱毛症には発毛効果があるとされています。

副作用として、毛包炎、ニキビに注意が必要です。

 

漢方薬

グリチロン、セファランチン、その他漢方薬を用います。その方の証に合った漢方薬を処方いたします。

 

ステロイドパルス療法

・脱毛が急速に進行している患者様に対して行います。

・成人の発症後6カ月以内で,重症かつ進行性の脱毛症に適応になります。

・医師と相談の上、治療の適応と判断した場合、大学病院または基幹病院へ紹介となります。

 

尋常性白斑

〈尋常性白斑とは〉

表皮基底層のメラノサイト(色素細胞)が何らかの原因で減少・消失し、色素脱失をきたす(皮膚の色が白く抜ける)後天性の病気で、自己免疫性疾患と考えられています。

 

〈治療〉

当院では、患者様にあった治療をエビデンスに基づいて提供させていただきます。

・外用療法:ステロイド、タクロリムス、ビタミンD3などを用います。

・光線療法:ナローバンドUVB


赤ら顔・酒さ

〈酒さとは〉

顔面に紅潮、毛細血管拡張、紅斑、丘疹、および膿疱を生じる皮膚疾患で、3050歳くらいの女性に好発します。

ステロイド外用による酒さ様皮膚炎や脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎(かぶれ)との鑑別が必要です。

 

〈原因・悪化因子〉

原因は不明ですが、ニキビ菌や表皮ブドウ球菌、毛包虫が病態に関与している可能性が示唆されています。

悪化因子として、紫外線、精神的ストレス、暑さ、アルコール、寒冷刺激、香辛料、化粧品の刺激などが考えられています。

 

〈当院での酒さ治療の特徴・取り組み〉

当院では、酒さ治療に特に力を入れております。

・軽症から中等症では、メトロニダゾールアゼライン酸外用が第一選択です。

 プロトピック軟膏外用を行う場合もありますが、まれに酒さ様皮膚炎を起こすことがあり、長期使用する場合は注意が必要です。

・中等症から重症では、ビブラマイシンやミノマイシンなどの抗炎症作用がある抗菌薬内服を併用します。ロアキュタン(イソトレチノイン)内服も有効です。

・漢方薬が有効なことが多く、患者様の証に合った処方をいたします。

・外用、内服療法で効果が乏しい方は、ロングパルスYAGレーザーによる治療がおすすめです。治療回数を重ねると顔の赤みが薄くなっていきます。

 

メトロニダゾール                  料金はこちらから

ニキビダニや寄生虫といった「菌」が原因の酒さや赤ら顔、ニキビなどに効果があります。

他にも抗原虫作用、抗菌作用、抗炎症作用、免疫抑制作用等があります。

 

当院では、ロゼックスゲル®フラジール軟膏(院内製剤)を取り扱っています。

 

注意事項

・皮膚のかゆみ、赤み、乾燥、かぶれ、灼熱感が生じた場合は、使用を中止し、すみやかに医師に相談してください。

・妊娠中、授乳中の方は使用できません。

・脳膿瘍、多発性脳梗塞、てんかん、髄膜炎、ラクナ梗塞、認知症、パーキンソン症候群などの病気がある方は使用できません。

 

 

アゼライン酸(AZAクリア®             料金はこちらから

アゼライン酸は、小麦など穀類や酵母に含まれる成分で、局所のセリンプロテアーゼを阻害し、抗菌、皮脂分泌抑制、抗炎症作用、角化異常の抑制作用があり、酒さや赤ら顔、ニキビに効果があります。

軽度のピリッとした刺激感を感じる場合がありますが、副作用は少なく、安全性の高い薬剤です。

妊娠中、授乳中の方でも使用できます。

 

掌蹠膿疱症

〈掌蹠膿疱症について〉

手掌、足底に白いプツプツ(無菌性膿疱)が多発し、周期的に良くなったり、悪くなったりを繰り返す皮膚疾患です。皮疹は、はじめは小水疱からはじまり、次第に膿疱になり、その後痂皮(かさぶた)となり、落屑となって剥がれ落ちます。手、足以外に下腿や前腕にも皮疹が出ることがあります。

10%程度に鎖骨や胸骨、仙骨などの関節痛を伴うことがあります(掌蹠膿疱症性骨関節炎:PAO)。

 

〈原因・悪化因子〉

原因は、いまだに解明されていませんが、下記の因子が発症や症状の悪化に深く関わっていることがわかっています。

・喫煙(掌蹠膿疱症の方の約8割が喫煙者です)

・病巣感染(扁桃炎や歯周炎など。無症状の場合もあります)

・金属アレルギー(主に歯科金属)

・頑固な便秘、過敏性腸症候群

 

〈検査〉

鑑別疾患として、手・足白癬、異汗性湿疹、接触皮膚炎(かぶれ)、膿痂疹、好酸球性膿疱性皮膚症などを除外する必要があり、必要に応じて検査を行います。

・顕微鏡検査:白癬の有無を確認します

・細菌培養:膿疱が無菌性かどうか確認します

・パッチテスト:かぶれや金属アレルギーの有無を確認します

・皮膚生検:病理組織所見の確認は、その他の皮膚疾患との鑑別に非常に有用です。

 

〈治療〉

・悪化因子の除去が重要です。

・病巣感染治療の有効性は極めて高く、扁桃摘出による改善率は約8090%という国内の報告もあります。当院では、近隣の耳鼻咽喉科や歯科と連携し、病巣感染の治療を強くすすめております。

・外用療法は、ステロイド外用、ビタミンD3外用を行います。

・内服療法は、ビオチン療法、マクロライド系抗菌薬、ビスフォスフォネート(関節症状に対して)、シクロスポリンなどがあります。

・抗体療法として、トレムフィア(抗IL-23p19抗体製剤)が保険適応になりました。

 

ホクロ(色素性母斑・母斑細胞母斑)

〈ホクロ(色素性母斑・母斑細胞母斑)について〉

ホクロは、色素細胞(メラノサイト)というメラニン色素をつくる細胞が変化した母斑細胞からできる良性の皮膚腫瘍です。

 

〈診断・鑑別診断〉

悪性黒色腫(メラノーマ)との鑑別が重要であり、ダーモスコピー検査が有用です

・基底細胞癌や汗孔腫、軟性線維腫、皮膚線維腫などと鑑別が必要です。ほとんどは、

 ダーモスコピー所見で鑑別ができますが、まれに鑑別が困難な例があり、病理組織学的検討が必要なことがあります。

 

〈当院のホクロ治療の特徴・取り組み〉

・ダーモスコピー所見から良性と考えられるものは基本的には経過観察でよいです。

・長径6mmを越える掌蹠病変や、比較的大きなものでは、悪性化のリスクや整容的側面から病理組織検査を含めた手術をおすすめします。

・悪性黒色腫が疑われた場合は、すみやかに大学病院へ紹介させていただきます。

良性のホクロの除去をご希望の場合、手術(保険診療)か炭酸ガスレーザー治療(自費診療)をお選びいただけます